Relationship between Tumor Size and Histological Invasiveness as Prognostic Indicators of Canine Mammary Epithelial Tumors

2007 
上皮系乳腺腫瘍の犬94例において、予後指標としての腫瘍サイズと組織学的浸潤度の関係を検討した。WHOのTカテゴリー(T1; 5 cm)あるいは組織学的な浸潤ステージ(S1; 浸潤なし、S2; 間質浸潤、S3; 脈管ないしリンパ節浸潤)によって全ての患者を3群に分類したところ、それぞれの因子の3群間全てに生存期間の有意差(p<0.05)が認められた。大きな腫瘍では組織学的ステージが進行した腫瘍が多く、T1、T2、およびT3の症例におけるS3の比率はそれぞれ、12.1、40.9、および71.4%であった。浸潤腫瘍40例(S2とS3)においては、T3の症例の生存期間はT1(p=0.016)あるいはT2(p=0.015)よりも有意に短く、浸潤腫瘍においてサイズが有用な予後指標であることが示唆された。Tカテゴリーと組織学的ステージを組み合わせて算出した致死率に従って患者を4群(クラス1~4)に分類したところ、クラス3と4(p=0.056)を除く全てのクラス間に生存期間の有意差(p<0.05)が認められた。以上の結果から、犬上皮系乳腺腫瘍では腫瘍サイズと組織学的ステージが重要な予後因子であり、大きな腫瘍ほどステージが進行している傾向はあるが、両因子を組み合わせることで、より正確に患者の予後を推測できることが示唆された。
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