A Case of Splenic Sarcoidosis without Extrasplenic Lesions That Is Suffered from Differentiation with Malignant Disease

2009 
症例は36歳の男性で,嘔気および腹満感を主訴に受診.腹部超音波検査で低エコー,腹部造影CTで低吸収域となる多発結節性病変を脾臓に認めた.血液生化学検査では異常値を認めず,s-IL2は324 U/mlと正常範囲内であった.上部および下部消化管内視鏡検査を施行したが異常所見を認めず,また症状経過したこともあり経過観察となったが,fluorine-18 fluorodeoxyglucose-Positron emission tomographyでStandardized Uptake Value 4.8と異常値を示したため,脾臓原発性悪性腫瘍疑いの診断にて開腹下の脾臓摘出術を施行した.摘出した脾臓は11×9×4 cm,200 gで黄白色調の多発結節を認めた.病理組織学的にはランゲルハンス型多核巨細胞と類上皮細胞,膠原線維で形成される肉芽腫を多数認め,また乾酪壊死巣は認められず,抗酸菌蛍光およびZiehl-Neelsen染色は陰性でホジキン細胞も認めなかったことから,脾サルコイドーシスと診断した.術後経過は良好で,第13病日退院した.術後1年8か月現在で,肺,皮膚,眼などに病変を認めていない.
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