急速破壊型股関節症の検討 ; 第7報 : 病期分類と関節滑膜内破骨細胞数の関係について

2007 
急速破壊型股関節症(以下RDC)の病因・病態は未だ明らかでなく,我々はこれまでRDCの画像及び摘出骨頭所見にて病型・病期分類や,関節滑膜内破骨細胞の存在について報告してきた.そこで,今回は骨頭圧潰型に分類したRDCの病期とその関節滑膜内破骨細胞数との関係について検討した.対象は骨頭圧潰型RDC 13例14股及び,経過の長い変形性股関節症33例33股とした.StageI・IVでは,滑膜そのものの採取が困難であり,stageII・IIIで滑膜内破骨細胞を多数認めた.RDCの原因として,構築・力学的要因と免疫・生化学的要因の関与が示唆されているが,病期による変化をみた報告は数少ない.今回の検討にて,RDCの進行には破骨細胞の活動性が関与している事が示唆された.その病因・病態を検討する際には病型ばかりでなく,病期も考慮する必要性があると思われた.
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