高齢者に対する初回化学療法としての経口剤CapecitabineとCyclophosphamide の併用療法(XC療法)にて臨床的完全奏効(CR)が得られた転移性乳癌の1例

2007 
高齢者の転移性乳癌患者に対して,capecitabineとcyclophosphamideの併用療法(XC療法)を行い,臨床的完全奏効(CR)を得た1 例を経験したので報告する。症例は78 歳,女性。76歳時に左乳癌(DC 領域)にてAuchincloss手術施行(硬癌,pT1c(2.0 cm),n(1/10),ly3,v1,ER(-),PgR(-),HER2: score 1)。術後1 年半目に左鎖骨上リンパ節,左胸筋間リンパ節および縦隔リンパ節に転移を認め,初回化学療法としてXC 療法を開始した。8 コース目にCR となり,現在も外来通院にて19 コース目投与中で9 か月間CR が持続している。本療法は副作用の発現も軽微でQOL の低下を来すことなく,その臨床効果を確認できたことから転移性乳癌のfirst-line治療における選択肢の一つになり得ると考えられる。
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