language-icon Old Web
English
Sign In

[Two cases of Garcin's syndrome].

1971 
片側性全脳神経末梢性麻痺をきたすものはGarcin症候群として知られており1),片側の全脳神経の障害2),四肢の運動および知覚障害の欠如3),乳頭浮腫など脳圧亢進症状がないことおよび4)X線写真上頭蓋底部の骨破壊像を証明出来ることがある,の4項目がその臨床的特徴とされている.われわれは2例の鼻咽腔癌の症例に本症候群を経験した.症例1は51才,女子.50才で発症,約7カ月の経過で第I脳神経を除くすべての右脳神経が障害された右鼻咽腔扁平上皮癌で,症例2は63才,女子.62才発症,約10カ月の経過で第I脳神経を除くすベての左脳神経が障害された左鼻咽腔未分化癌であつた.症例2は本症例報告後右の脳神経障害も認められており,病変の部位,その拡がり方および進行時期により必ずしも一側全部の脳神経が侵されるわけではなく,Garcinが定義した片側の全脳神経麻痺は病変進行上の限られた時期的現象と考える
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []