Supervised daily mouth-rinsing with a 0.023% weakly acid (pH:5.0) NaF solution (100ppm F): I. Results after six school years.

1985 
フッ化物の局所応用法のうち, 自律的応用として分類されているフッ化物洗口法は, 公衆衛生特性に優れたう蝕予防手段として広く応用されているが, 洗口液のフッ素濃度をはじめとする洗口条件は, いまだに不統一であるところが多い。特に, 現在主流をなしている洗口液のフッ素濃度が決定された根拠は, そう明確なものとはいいがたいようである。そこで, 従来のものに比べかなり低濃度化した0.023%弱酸性 (pH5.0) NaF溶液 (100ppmF) による週5回の洗口を実施し, 果して十分なう蝕抑制効果があるものかどうかについて検討してみた。対象は, 同一地域内にある2つの小学校に在学する児童であり, 一校を洗口校, 他校を対照校として, フッ化物洗口以外は全く同様な歯科管理を行った。洗口の効果は, 入学時点から卒業するまで本研究に継続的に参加した洗口校79名, 非洗口校63名の口腔内診査結果をもとに, 6年間のう蝕の変動を中心に, 前むき的に検討した。6年後の洗口校児童のう蝕抑制率は, DMFT指数で52.2%, DMFS指数で51%と有意なものであった。またさらに, 種々な分析を試みたが, そのいずれにおいても十分な効果が示された。以上のことより, フッ素として100ppmという低濃度のフッ化物洗口は, 学校歯科保健管理上, 極めて有効かつ安全なう蝕予防手段となり得ることが明らかとなった。
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