免疫療法抵抗性進行腎細胞癌に対する Gemcitabine/Capecitabine 併用化学療法の有効性の検討—パイロット試験—

2008 
免疫療法抵抗性進行腎細胞癌8 例に対しgemcitabineとcapecitabine併用化学療法を行った。患者は男性6 例,女性2 例で年齢の中央値68 歳である。1 例では腎摘除がされておらず,5例で複数の転移臓器を有していた。治療方法はday 1,8 にgemcitabine 1,000 mg/m2を静脈内投与,capecitabine 1,657 mg/m2/day をday 1〜14まで連日経口投与した後,1 週間の休薬期間をおき,これを1 コースとして3 週ごとに繰り返した。中央値で3 コースの治療を行った。抗腫瘍効果はCR,PR を認めず,SD 2 例,SD からPD へ移行したもの3 例,PD 3 例であった。非進行生存期間は中央値9.1 か月,1 年非進行生存率は83%であった。副作用は3 例(37.5%)にみられたが,一般に軽度〜中等度であった。本治療は文献上期待されたほどの抗腫瘍効果は得られなかったが,一部の症例では病勢進行の抑制が認められた。
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