Influence of alterd anterior guidance on the activity of the masticatory muscles.
1999
補綴物に適切なガイドを付与することは顎口腔機能に対して重要である.しかし, 与えられたガイドと咀嚼機能との関係については不明な点も多く存在する.本研究では, ガイドを変化させた場合の咬筋および側頭筋後部筋活動に与える影響について検討した.被験者は, 顎口腔系に異常を認めない成人3名を用いた.各被験者は, 咬合関係が切端咬合や前歯部開咬で, いずれか一方の側方滑走運動時に平衡側大臼歯に咬合接触が認められた.実験は, G0: ガイドなし, G1: 切歯路の角度が同一のガイド, G2: +約10°のガイド, G3: +約200のガイドを両側の上顎犬歯に装着し, 筋電図および下顎運動を記録した.G2およびG3のガイドは, 側方滑走運動時に平衡側の接触が離開するように調整した側方滑走運動時にG1のガイドを装着した場合の筋活動は様々な変化を示した.G2のガイドを装着した場合, GO, G1と比較すると, 往路では筋活動が減少する傾向にあり, 復路では筋活動が増加する場合があった.G3は, G2と比較すると筋活動が減少する傾向にあった.ガイドの変化による筋活動への影響は, 咀嚼運動時より側方滑走運動時の方が大きかった.ガイドの変化による咀嚼リズムの変化には一定の傾向がなかった.平衡側の咬合接触は, 咀嚼リズムの安定性や咀嚼経路に影響している可能性があった.
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