LAPAROSCOPY-ASSISTED ANTERIOR RESECTION FOR A VERY ELDERLY PATIENT WITH RECURRENT SIGMOID VOLVULUS

2008 
患者は91歳,男性.当院内科初診から約1年間に計7回S状結腸軸捻転症をきたし,毎回内視鏡的整復がなされていた.経過中に直腸RS部の狭窄が進行し,内視鏡的整復が不可能となったため当科に紹介となり,待機的に腹腔鏡補助下手術を行って良好な経過がえられたので報告する.手術は狭窄部を含めたS状結腸を切除する目的で高位前方切除術とした.術中の工夫として,(1)術開始時に下腹部に4cmの小切開を置き,(2)口側・肛側切離予定線上に結紮糸でマーキングを置き,(3)術中内視鏡で腸管切離部と吻合部の確認をした.切除標本の病理検査では腸管狭窄部の粘膜下層に炎症細胞浸潤と膠原線維の増生を認めた.術後経過は良好で,第15病日に退院した.現在,術後7カ月を経過したが再発は認めていない.
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