stage III, IV胃癌に対する術後補助化学療法としてのetoposide, adriamycin, cisplatin療法の有用性の検討
1993
胃癌に対する術後補助化学療法としてのEAP療法の有用性を検討する目的で, 原発巣が切除されたstage III胃癌12例, stage IV胃癌13例に対して, 術当日にmitomycin C 10mgを静とした後, 術後3週, 3か月, 6か月日にEAP療法 (etoposide 60mg/m2×3, adriamycin 20mg/m2×2, cisplatin40mg/m2×2) を施行した. 骨髄毒性, 腎毒性は十分コントロール可能であり, 全例安全に治療を遂行しえた. 治療成績はhistorical control群と比較して, stage IIIでは有意差はなかったものの, stage IVでEAP施行群の生存率が有意に良好であった (p=0.0358). また, アンケート調査の結果からは息者の負担は許容範囲と思われた. 以上, EAP療法は, 進行胃癌に対する安全で有効な, 術後補助化学療法であると思われた.
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