マンネンタケ(霊芝)の水溶性多糖類の分画,構造,抗腫瘍活性について

1984 
(1)マンネンタケ子実体(霊芝)から,熱水で抽出される多糖類をエタノール沈殿,イオン交換クロマト法, Cetavlon処理,ゲル濾過,アフィニティクロマト法などによって分画精製し, α-グルカン, β-グルカン,フコガラクタン,マンノフコガラクタン,酸性ヘテログルカンなどを単離した. (2)得られた多糖標品について化学構造を解明するとともに抗腫瘍性試験(Sarcoma 180/マウス法)を実施し,分画に伴う活性の推移を明らかにした. (3)顕著な抗腫瘍活性を示す画分として,平均分子量105万,分岐頻度4, β-(1→6)モノグルコシル分岐鎖を持つβ-(1-→3)-D-グルカンならびにD-グルクロン酸,D-マンノース, D-キシロースを伴う平均分子量45万の酸性ヘテログルカンを分離した. (4)このほか, α-グルカン,フコガラクタン,マンノフコガラクタンなどを分画精製し,構造を明らかにしたが,いずれも抗腫瘍活性は認められなかった.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    17
    Citations
    NaN
    KQI
    []