三次化学療法でトラスツズマブ+カペシタビン+シスプラチン療法が奏効したHER2 陽性胃癌の1 例
2013
症例は67 歳,女性。胃体部癌(低分化腺癌),多発肝転移の診断で,S-1+シスプラチン療法,weekly パクリタキセル療法を施行し不応となった。HER2 強陽性のため,三次化学療法としてカペシタビン+シスプラチン(XP)+トラスツズマブ療法を導入したところ,原発巣・肝転移巣ともに著明な縮小を認めた。ToGA 試験では一次療法におけるHER2 陽性胃癌に対するトラスツズマブの上乗せ効果が証明されたが,本例から三次療法でも有効である可能性が示唆された。また,有害事象はGrade 2 の好中球減少症と手足症候群のみで,カペシタビンを適宜減量・休薬することにより安全に投与可能であった。
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
0
References
0
Citations
NaN
KQI