Determination of the Sites of Venous Reflux in Great Saphenous Varicose Veins by Intraoperative Saphenography. (A Preriminary Report).
1991
原発性下肢静脈瘤症例20肢(17名)を対象として,大伏在静脈逆流部(弁不全部)の同定を目的に,術中下行性大伏在静脈造影を試みた.その結果,本法は深部静脈系と表在静脈系の圧格差を作り出した条件下で大伏在静脈弁不全部の描出が可能であった.逆流の様相は複雑であり,とくに本幹の弁不全部から静脈瘤化した枝に逆流した後再度末梢で本幹に流入してくるもの(3肢)や,拡張を伴わぬ逆流部(5肢)も存在した.逆流範囲による分類を行うと大伏在静脈全長にわたるtype 1,下腿部の本幹に健常部を有するtype 2,大腿部より本幹が健常であるtype 3の3型に分けられたが,とくにtype 2, 3は15肢,75%を占め,これらの症例では本幹の健常部を温存した選択的ストリッピングが可能と思われた.しかしtype 2の例で温存可能な長さは平均20.5±4.0cmであり,とくに15cmに満たないものが2例あり,将来の動脈血行再建への利用には限界があるものと考えられた.
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