Study on the Blood Transfusion during Operation in Our Hospital

1994 
近年では同種血輸血の副作用としての感染,GVHD,抗体産生などが問題となり,同種血輸血は避ける傾向となってきた。そこで1986年から1991年まで6年間の当院での術中の輸血症例および自己血輸血の現状について検討した。当院での麻酔科管理の年間の手術件数は1986年の1,687例から1991年の2,535例と年々増加しているが,このうち術中同種血輸血症例数は,547例(32.4%)から343例(13.6%)と大幅に減少している。その原因として輸血開始基準の変化,術式の変化による出血量の減少,自己血輸血の普及などが考えられた。一方,自己血輸血は,術前貯血が1987年に心臓血管外科,整形外科症例から開始されたが,1991年には10科,219例まで増加した。また1990年からは希釈式自己血輸血も施行された。以上のように当院では術中同種血輸血は年々減少し,術前貯血を中心とした自己血輸血が増加してきた。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    2
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []