Review of Enlargement Ratio of the Femoral Head: Using a Ring to Decide Femoral Head Size
2008
術前にレントゲン上で計測した骨頭サイズと術中に計測した骨頭サイズとが大きく異なった症例を経験した.これを避けるため,計測用の金属性リングを用いる方法を採用し,精度を上げる事が可能か検討を行った.対象は,大腿骨頚部骨折のうち,人工骨頭置換術を行った12症例(12股関節).方法は,大腿骨大転子部にリングを置き,レントゲン撮影を施行.その拡大率より予定の骨頭サイズを決定した.同時に大腿骨頭の拡大率に影響する因子を調べるため,体格及びカセッテの位置についても検討を行った.金属性リングを用いる方法を採用することにより,適切なサイズの人工骨頭を準備する事が可能となった.体格による拡大率の著明な差は認めなかった.大腿骨頭とカセッテの距離は拡大率に大きく影響していた.
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