Skull base surgery for malignant nasal and paranasal tumors

2011 
当院頭蓋底外科チームで行った鼻副鼻腔悪性腫瘍に対する頭蓋底手術29例の臨床的検討を行った。原発部位は篩骨洞12例,鼻腔8例,上顎洞6例,前頭洞3例で,組織型は扁平上皮癌が19例,嗅神経芽細胞腫が4例,横紋筋肉腫が2例,腺癌・腺様嚢胞癌・未分化癌・軟骨肉腫が1例ずつであった。検討項目は当院の治療方法,予後,術後合併症,硬膜浸潤の有無とした。全体の死因特異的5年生存率は59%であった。転帰は生存17例,原発巣死8例,合併症死2例,他因死2例であった。術後合併症は6例(21%)に認めた。硬膜浸潤は13例(45%)に認め,硬膜内浸潤は2例(6%)に認めた。頭蓋底手術により頭蓋底悪性腫瘍の予後は改善し,チーム医療により安全性も向上した。
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