A CASE OF RESECTED PULMONARY METASTASIS FROM MAXILLARY AMELOBLASTOMA

2005 
41歳男性. 18歳時左頬部に腫瘤を生じ,エナメル上皮腫と診断され切除を受けたが,再発を反復し計11回の腫瘍切除術・形成術を受けた.平成15年5月同局所再発に対する再切除の為当院形成外科に入院した際,径7cmの右肺腫瘤影を指摘された.エナメル上皮腫の肺転移を疑い,上顎部の腫瘍切除後同年6月に右下葉切除術を行った.組織学的にエナメル上皮腫の肺転移と診断した. WHO分類では組織学的に悪性を示す悪性エナメル上皮腫という範疇もあるが,本症例では組織学的に悪性所見がみられなかった為,良性エナメル上皮腫の肺転移と診断した.一般に良性とされるエナメル上皮腫の他臓器転移は1%未満と非常に稀であり,若干の考察を加え報告する.
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