Fe (CO) 5の気相熱分解による鉄超微粒子の作製と粒径制御

1993 
Fe (CO) 5を原料とする気相法鉄超微粒子の製法において粒子生成機構および一次粒子径制御方法について検討した.本法で得られた一次粒子は対数正規分布に従い, その幾何標準偏差は1.2~1.4であった.本法における粒子生成は核発生・析出成長過程とそれに続く凝集成長過程からなると考えられる.すなわち, 反応器入口部の原料を投入するノズル近傍では, 核発生・析出成長機構が支配的であり, 反応器中・後段部においては凝集成長機構が支配的である.原料濃度, 滞留時間, 原料の予備分解率, 主希釈窒素温度および反応器壁面加熱温度が一次粒子径に影響を与えるが, 前3者が一次粒子径の制御に最も効果的である.粒子の磁気特性を向上させるために印加する磁場は, 一次粒子を配向させ直鎖状二次粒子を生ずるが, 一次粒子径自体は磁場強度の影響を受けない.
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