Trastuzumab 併用化学療法により完全寛解が得られた HER2 陽性再発胃癌の 2 例

2019 
症例 1: 手術時 67 歳,男性。幽門側胃切除後(pT2a,pN2,M0,pStage ⅢA),TS-1+paclitaxel を 4 コース行い,次いで TS-1 を 2 年間投与した。術後 3 年 5 か月,縦隔リンパ節転移を来し TS-1+CDDP を導入した。術後 5 年 10 か月,コン トロール不良となり,docetaxel,irinotecan(CPT-11)治療を行うも効果なく,HER2 反応陽性を確認し,術後 6 年 9 か月 capecitabine+CDDP+trastuzumab(XPT)を導入した。XPT 導入1年6か月後には CR となり,さらに 6 か月間 trastuzumab 併用化学療法を行い中止したが,術後 12 年 3 か月 CRを維持している。症例 2: 手術時 59 歳,女性。胃全摘後(pT3, pN3a,M0,pStage ⅢB),TS-1 を 1 年 8か月投与したが傍大動脈リンパ節再発を来したため,XPT 治療を開始した。治療が奏効し XPT と capecitabine+docetaxel(XT)の交互投与としたが,術後3年5か月リンパ節再増大を来した。そこで XPT,XT 交互投与に加え,強度変調放射線照射を施行したところ,術後 5 年 8 か月 CRとなった。以後 XT を継続し,術後 9 年 2 か月 CRを維持している。
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