Changes of Glycopmtein Metabolism in Aging and Arteriosderosis

1966 
加令, 肥満および動脈硬化の血清糖たんぱく体を測定し, 加令, 肥満における血清糖たんぱく体の構成変化, 加令と動脈硬化の血清糖たんぱく体構成変化の差異などについて検討した. 対象は正常者を若年群, 中年群, 高年群に分け71例, 肥満以外に異常を認めない中年者17例, 動脈硬化群は60例を中年群と高年群に分けた.血清についてHexosamine (HA), Sialic acid (SA), たんぱく量, 糖たんぱく分画比およびたんぱく分画比を測定した.1) HAとSAの平均値は加令とともに増加し若年群に比し中年群では有意である。HAは高年群では中年群に比し有意の増加をみたがSAは差が明らかでない. たんぱく分画比, 糖たんぱく分画比では, 高年群では若年群に比し, Albumin分画の低下を認め, 中年群はその中間である. 加令とともにAlbumin分画の減少による血清たんぱく量減少がみられた. HAはたんぱく量と負相関を示した.2) 中年肥満群では正常群に比しHAは増加が著明であるがSAは変化を示さなかった. HAは標準体重より算出した肥満度と相関を示した. 肥満の治療によりHAは正常者の値に近づいた.3) 動脈硬化群では中年において正常群に比しHAは増加した. 高年では正常群よりも平均値は高いが有意差はない. SAは中年でも高年においても正常群との間に明らかな差をみなかった. 糖たんぱく分画比は動脈硬化群ではα-1 Globulin分画の上昇を認めた. たんぽく分画に含まれる糖たんぱくの比は, Albu-min分画で低下を示し, a-1 Globulin分画で上昇を示した. HAとたんぱく量との相関はみられなかった.血清HAは加令, 動脈硬化に関して他の糖たんぱく成分の変動と似た増加を示すが, SAの変動は多少異なっていると考えられる. また加令と動脈硬化では糖たんぱく構成成分の変化が異なると考えられる. 肥満における血清糖たんぱく体の増加はOvernutritionによると考えられた.
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