1 もう一度確認 プレホスピタルにおける薬剤投与のプロトコール

2007 
2003年4月には医師の包括的指示下に除細動が,2006 年4 月には具体的指示下に薬剤投与(アドレナリン静注)が,救急救命士により実施されるようになった.2005年11 月,ILCOR(International LiaisonCommittee on Resuscitation)により心肺蘇生に対するCoSTR(International Consensus onCPR and ECC Science with TreatmentRecommendation)1)が,アメリカ・ヨーロッパよりガイドライン2,3)が発表された.日本でもガイドラインが策定され,日本救急医療財団のホームページ4,5)でその骨子を手にすることができるが,“救急救命士が具体的に何をすべきか”というところまで踏み込んだものではない.詳細は各地域のメディカルコントロール協議会に委ねられているのが現状である.愛知県救急業務高度化推進協議会は薬剤投与導入に際して,2005年の欧米のコンセンサス・ガイドライン(G2005)と日本版ガイドラインの骨子に従い,さらに愛知県の消防・救急の実情,医療の実態を踏まえて新たな心肺蘇生プロトコール6)を作成した.本稿では,愛知県のプロトコールと薬剤投与講習を中心に記す.
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