A Case of Cheek Actinomycosis in a Patient Taking Steroids

2011 
76歳,女性。関節リウマチに対して,プレドニゾロンを数年間内服していた。左内眼角部に角化性結節が出現したため,皮膚科を受診した。最初,日光角化症が疑われたが,6週後に同様の皮疹が腫脹を伴って左頬部に出現した。細菌感染症を疑いセフジニルを投与したが改善はみられなかった。また,膿の一般細菌培養を行ったが,起因菌と考えられる細菌は検出されなかった。左頬部より皮膚生検を行ったところ,硫黄顆粒(sulfur granule)が認められ放線菌症と診断した。セファゾリンの投与と頬部のデブリードマンを行った。さらに左上顎臼歯に根尖性歯周炎がみつかり歯根除去を行ったところ,症状は徐々に改善した。放線菌症では細菌培養で菌を検出しえない場合もあり,病理組織学的に硫黄顆粒を認めることが診断の決め手になることが少なくない。顔面が好発部位なので,免疫が低下している場合など顔面に感染症を考えさせる皮疹がある場合,硫黄顆粒の有無を病理組織学的に検討することを検討するべきと考えた。
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