Case Report of a Colonic-Duodenal fistula in Crohn's Disease

2002 
症例は24歳男性,主訴は右腹部痛.20歳時より他院で全大腸炎型の潰瘍性大腸炎と診断され経過観察中であったが,肛門周囲膿瘍を合併し当科を受診した.大腸内視鏡検査でクローン病と診断し,サラゾスルファピリジン3g,プレドニゾロン5mg,経腸栄養剤(エレンタール〓600kcal/day)にて外来で薬物栄養療法を行っていたが,右腹部痛と発熱が出現したため当科入院となった.中心静脈栄養および薬物療法を行いながら精査したところ,消化管造影検査および内視鏡検査にて横行結腸・十二指腸瘻が認められた.腹部CTおよび腹部エコー検査では,上行結腸背側面に膿瘍形成を伴っていた.約1カ月間の保存的治療で症状の改善が得られず手術を施行した.クローン病に合併した横行結腸・十二指腸瘻の本邦報告例は8例のみと稀であり,本邦および欧米の報告例の検討を含めて報告する.
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