小腸・S状結腸・腸腰筋に浸潤した小腸間膜線維腫症の1例

2007 
小腸間膜線維腫症は稀な疾患である. 腸間膜線維腫症は家族性大腸腺腫症, Gardner症候群や開腹手術の既往例に発生することが多くこれらを伴わない発生は稀である. 1988年から2006年までの期間に本邦で報告された, これらを伴わない小腸間膜線維腫症は本症例も含め23例であった. 症例は65歳, 男性. 主訴は腹部違和感であった. 腹部CT検査, 血管造影検査などを施行. 小腸間膜原発の充実性腫瘍と診断し腫瘍摘出術を施行した. 腫瘍はS状結腸と小腸と腸腰筋に浸潤していた. 組織学的所見では小腸間膜由来の線維腫症と診断した. 今回われわれは小腸間膜に発生した腸間膜線維腫の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
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