A CASE REPORT OF MESENTERIC FIBROMATOSIS ARISEN FROM THE MESENTERY OF THE TRANSVERSE COLON
2006
症例は40歳,女性で,食欲低下と腹部膨満感があるため近医で腹部CT検査を受けたところ,腹腔内に巨大腫瘤を指摘され当院を紹介された.胃,大腸内視鏡検査では,圧排所見のみで粘膜面には異常を認めなかった.腹部エコー, CTおよびMRI検査において,左上腹部に比較的血流の少ない20cm大の充実性腫瘤を認め,膵腫瘍を疑い手術を施行した.腫瘤は18×22×7cmの線維性腫瘍で,横行結腸間膜と一塊となり,胃,膵臓を巻き込むように増殖していた.表面は平滑,硬さは弾性硬であり割面は白色調であった.病理組織学的,免疫組織学的に,横行結腸間膜発生と考えられる腸間膜線維腫症と診断された.本症は家族性大腸線腫症や開腹手術の既往のある患者に発生することが多く,それらを伴わない単独発生は稀と考え報告した.
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