The Relationships between Body Temperature Fluctuation and Behavior of Dairy Cows under Constant Environmental Temperatures

1992 
ホルスタイン種乾乳牛4頭および泌乳牛3頭を環境制御室(23°C一定)に繋留し,体温の日内変動と行動の関係を調べた.サーミスタプローブを牛の膣内に挿入し連続的に体温(膣温)を測定し,1分毎のデー夕をコンピュータに入力した.行動として,起立,横臥,採食,反芻および飲水を記録した.体温の連続記録から360分の移動平均(BTM)を求めた.さらに体温の実測値とBTMの差から体温変動の高周波数成分(BTU)を求めた.BTMは,おもに概日リズムと給飼間隔に同期した12時間周期のリズムから成っていた.BTUの変化と行動の間に関連性が認められ,次のように要約できた.(1) 横臥開始にともないBTUは上昇する.(2) 起立開始にともないBTUは下降する.(3) 給飼直後の採食ではBTUが上昇するが,それ以外の採食では一定した変化はみられない.(4) 反芻にともなうBTUの変化は明りょうではない.(5) 飲水後にBTUは低下する.恒温環境下(23°C)の牛にみられる体温の超日リズム(BTU)は,主に起立と横臥によって生じ,それに給飼後の採食と飲水の影響が加わり,より複雑になっているものと考えられた.
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