A case of congestive heart failure due to probable peripartum cardiomyopathy complicated by acute renal failure
1988
症例は30歳女. 食中毒, 低蛋白血症, 急性腎不全にて近医入院. 5日後急性うっ血性心不全による肺水腫も合併したため当院転院. 原因不明の急性心不全及び急性腎不全の診断のもとにECUM, 血液透析を施行し大量の除水を行ったところ臨床症状は急速に改善した. 本例は心疾患の既往がないこと, 発病2ヵ月前に妊娠16週で人工妊娠中絶術を受けていたこと, UCGでは来院時Teichholz法にて求めたEF (29.8%), FS (14.0%) が著明に低下しでいたが, 3週間後には, 各々61.8%, 32.6%と著しい改善を認めたことより, 妊娠中絶後, 心筋炎などの何らかの原因により, まず心収縮力の低下をきたし次いで急性腎不全を合併したものと思われた. この際低栄養状態を背景に食中毒, 腸炎による脱水が, 心不全及び腎不全のtriggerとなった可能性は否定できない. しかし本例の病態はperipartum cardiomyopathyに極めて類似しており, その一亜型として位置づける方がより妥当と思われた.
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