[Study on the experimental ulcerative colitis model induced by dextran sulfate sodium in rats: estimation of mucosal erosions by the alcian blue-staining method].

1993 
デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)により誘発されるラットの実験的潰瘍性大腸炎モデルにおける大腸粘膜びらんを肉眼的かつ客観的に評価できる方法について検討し,以下の結果を得た.ホルマリン固定大腸標本は1%アルシアンブルーにより濃淡のある特徴的な青色に染色され,その濃青色領域は組織学的にびらんであることが判明した.またこの大腸粘膜びらんは,臨床において潰瘍性大腸炎の治療に用いられているサラゾスルファピリジンの15,50mg/kg×2(p.o.)およびプレドニゾロンの0.5mg/kg×2(p.o.)によりそれぞれ29.6%,50.2%および53.3%抑制された.したがって,アルシアンブルーにより染色される濃青色部位の面積を測定することにより,びらんの程度(範囲)を客観的にかつ容易に評価することができ,本法は実験的潰瘍性大腸炎モデルの薬物評価における有用な指標の1つになるものと考える.
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