舌扁平上皮癌(病期I・II)の検討
2010
病期I,IIの舌扁平上皮癌治療には手術と組織内照射があり,当科ではこれらの両方の治療を施行してきた。今回それぞれの治療効果を検証するため,病期I,IIの舌扁平上皮癌症例につき,死因特異的生存率,再発率,救済率を検討した。3年生存率は手術群で94%,照射群で85%であり,有意差は認めなかったが,手術群のほうが良い傾向であった。原発巣,頸部再発率では手術群は19%,25%で,照射群は6%,33%であった。原発巣再発症例の救済率は手術群67%,照射群100%で,頸部再発症例の救済率は手術群75%,照射群55%であった。頸部再発後の非救済例は6例あり5例が照射群の病期IIであり,早期舌扁平上皮癌症例において病期II症例では組織内照射よりも手術のほうが望ましいと思われた。
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