Stock Listing of J-Clubs: Conflict and consistency between the rule of the J-League and listing conditions

2007 
抄 録 J リーグに加盟するクラブチームはその大半が株式会社形態を採っており、その意味において株式の 上場を指向し得る存在であるとともに、クラブの財務的な自立性を高めるためには上場は有効な手段の 一つとして位置づけることができる。一方、J リーグ規約は証券取引所が制定している上場要件と相容れ ぬところがあり、クラブの上場は実質的に禁止されていると解釈できる。本研究では、J リーグ規約と上場 要件、およびこれらの背景となる理念、方針間の葛藤を明らかにするとともに、この葛藤を克服するため の方法を検討している。クラブが直接上場しようとする場合、事業特性から判断して、取引市場が求める 利益成長性を満たさぬものとなると判断される。クラブの親会社の分析からは、親会社の規模が大きいこ とが、J クラブの支配を目的として親会社を買収する誘引を回避するものであることがわかる。このため上 場会社を親会社とする場合、その純資産規模に上場要件を超える規模基準を設定することが合理的で あるとの結論に至る。小規模な親会社の上場を認める場合には、適性に欠ける株主による支配を回避 することを目的として、子会社であるクラブが種類株式を発行し、過半の議決権を J リーグ社員によって 構成される組合ないし法人がこれを引き受けるという方法を採ることが可能である。
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