8-アミノ-2-[2-アミノ-5-メチルフェノキシ)メチル]-6-メトキシキノリン-N, N, N', N'-四酢酸を用いる閉殻希土類金属イオンのプレカラム誘導体化蛍光検出逆相分配高速液体クロマトグラフィー

2001 
解離不活性化学種だけを検出できるプレカラム誘導体化高速液体クロマトグラフィーを用いて, 閉殻希土類金属イオンの高感度・高選択的蛍光検出法を開発した. プレカラム誘導体化試薬として8-アミノ-2-[(2-アミノ-5-メチルフェノキシ)メチル]-6-メトキシキノリン-N,N,N ',N '-四酢酸 (Quin2) を用いた. 通常, ランタノイドイオン (Ln3+) は解離活性化学種を形成するが, Ln3+-Quin2錯体がプレカラム法で検出できたことは, これらの錯体が解離不活性化学種であることを示唆する. また, オンカラム錯形成モードHPLCにおける溶出挙動と異なり, 本システムにおける溶出順は中希土, 重希土, 軽希土類の順であった. また, 錯体の発光挙動は, La3+, Lu3+, Gd3+及びY3+だけが配位子由来の蛍光を有していた. これらの現象を利用し, La3+, Lu3+及びY3+の分離検出を行い, それぞれの金属に対しほかのLn3+の妨害なくppbレベルの検出限界を達成した.
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