A case of Bowen disease on the sole associated with human papillomavirus type 33

2021 
77歳,女性.左足底の皮膚腫瘍に気づき,当科を受診した.左足底の土踏まず部近くに,直径5 mmの境界が比較的明瞭でわずかに周囲より隆起する,淡褐色で軽度角化する結節を認めた.病理組織では,角質は肥厚し,表皮全層性に核の大小不同,濃染など異型性を示す腫瘍細胞が増殖し,配列は乱れていた.顆粒層近くと肥厚した角層内には胞体の明るいkoilocyteを多数認めた.パラフィン包埋切片よりDNAを抽出し,ヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus; HPV)の検索を行ったところ,粘膜型,ハイリスク型であるHPV33型のDNAが検出された.足底にBowen病が生じることは非常にまれであるが,これまでの報告例でしばしば粘膜型のHPVが病変部より検出されている.外陰部,手指のBowen病はHPV感染との関連が強いことはよく知られているが,足底のBowen病もHPVが発症に関与している可能性の高い病変であると考える.
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