A CASE OF GAUZEOMA IN PATIENT WITH SIGMOID COLON CANCER, DIAGNOSED 55 YEARS AFTER PREVIOUS ABDOMINAL SURGERY FOR ECTOPIC PREGNANCY

2009 
症例は83歳,女性.腹部膨満感を主訴に来院.既往に55年前子宮外妊娠による手術歴があった.腹部膨満を認め左下腹部に腫瘤を触知した.腹部CTにてS状結腸に腸管壁の肥厚像を認めた.また左下腹部に5cm大の石灰化を伴う内部不均一な円形の腫瘤像を認めた.腹部MRIでは同部は造影効果が乏しくT1にて骨格筋とほぼ等信号,T2にて軽度高信号を示す腫瘤像であった.下部消化管内視鏡ではS状結腸に全周性の腫瘍による狭窄を認め,生検にて高分化型腺癌と診断された.以上よりS状結腸癌,腹腔内腫瘤の診断にてS状結腸切除,小腸部分切除および腫瘤摘出術を行った.腹腔内腫瘤は硬い被膜に覆われており内部にガーゼを認めた.組織学的にも細胞成分に乏しい硬化性被膜でありガーゼによる異物肉芽腫症と診断された.本症例は遺留より55年を経てガーゼによる異物肉芽腫症と診断された.診断まで50年以上を経た症例は文献的にも4例であり希少な症例と考えられた.
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