Occurrence of Neoseiulus californicus (Acari: Phytoseiidae) on citrus in Kyushu district, Japan.

2007 
九州の農薬散布体系の異なるカンキツ園において,近年,日本国内で個体数を増加させ, ミカンハダニに対する新たな天敵として注目されているミヤコカブリダニの発生状況を調査した.農薬散布体系の違いによって,ミヤコカブリダニの発生は大きく異なっていた.すなわち,慣行防除園および減農薬園では調査した園のうち50 ~ 60% でミヤコカブリダニが観察されたが,無農薬園では,調査した21 園中,本種が観察されたのは1 園2 個体のみであった.ミヤコカブリダニは,九州のいずれの県でも観察されたが,発生状況は県ごとに異なった.調査した慣行防除園および減農薬園のうち,佐賀県では,全ての園で観察され,また,長崎県,熊本県および宮崎県では60% 以上の園で観察された.一方,福岡県では,県南部では全ての園で観察され,個体数も多かったのに対し,県北部の園では全く観察されなかった.また,大分県では,本種が観察された園は30.8% と低かった.さらに,鹿児島県では,本種が観察されたのは,1 園2 個体のみときわめて少なかった.
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