Evaluation of hepatic circulation by radionuclide angiography.

1985 
99mTc-phytateを静注することにより,非観血的に肝血流量における門脈血流の占める比率(門脈成分比)を求める方法を考案し,慢性肝疾患における門脈循環動態について検討した.本検査法により得られた門脈成分比は健常者17名の平均70.8%に対し,肝硬変症103名の平均は38.5%であり肝硬変症において有意の低下を認めた.また,上部消化管静脈瘤合併群,腹水合併群,肝性脳症出現群の門脈成分比は非合併群に比べ有意の低値を示した.さらに,門脈成分比と血清コリンエステラーゼ値,血清アルブミン量の間には高い正の相関関係を認め,特に門脈成分比とICG R15値の間には最も高い負の相関関係(p<0.001)を認めた.以上より,本検査法は簡便かつ臨床的に十分応用可能な門脈循環動態測定法であると思われた.
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