心不全管理におけるCardioMEMSTM HFsystem の可能性

▪心不全パンデミックの時代に突入したといわれて久しい．▪ 心不全患者の入院日数は減少傾向にあるが心不全の再燃による再入院率はこの10 年間で減少しておらず，遠隔モニタリングによって心不全の再燃をいかに予防するかが心不全診療における鍵になると考えられている．▪ CardioMEMSTM HF system は肺動脈内に植え込まれたセンサーによって遠隔地でも患者の肺動脈圧をモニタリングできる画期的なシステムであり，すでに欧米では広く臨床応用されている．▪ わが国でもその導入が期待されているものの，誰がどのタイミングでデータ確認・介入を行うかなど解決すべき課題も多い．