動脈硬化の危険因子管理:抗血栓,抗凝固療法

2013 
血管の老化である動脈硬化は避けがたい.しかし,多くの動脈硬化病変は無症候なので困ることはない.冠動脈の動脈硬化性狭窄により労作性狭心症となっても,安静,ニトログリセリン舌下服用により対応可能である.動脈硬化を基盤に血管が血栓性に閉塞すると急性心筋梗塞,不安定狭心症,脳梗塞などの症候性疾病を発症する.症候の発症に直接寄与するのは冠動脈・脳血管の閉塞血栓である.血栓の形成と成長には血小板,凝固系が寄与する.抗血小板薬,抗凝固薬により血栓の成長を阻害できる.血小板,凝固系は止血に必須の役割を演じる.抗血小板薬,抗凝固薬は出血イベントリスクを増加させる.抗血栓の“得”と出血の“損”のバランスをとるセンスが臨床医には要求される.
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