2.UICC/TNM 分類におけるリンパ節転移の位置づけ

2013 
TNM分類におけるNカテゴリーについては,すべての部位に共通する総則があり,癌診療に従事する医師はその内容に精通しておく必要がある.また,その定義法は部位により異なってはいるが,主に,①転移リンパ節の個数に基づく定義法,②リンパ節のlocationに基づく定義法,③転移リンパ節内の転移巣の大きさ(+転移個数)に基づく定義法の3通りの方法がある.これらの定義法は,癌診療における近年の診断,治療法の進歩に伴い,より複雑化してきている.将来的には,従来の分類法に分子生物学的アプローチなどの最新の診断アプローチを組み合わせたN カテゴリーの作成が必要となると思われる.
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