Development of Elderly Diabetes Impact Scales(EDIS) in Elderly Patients with Diabetes Mellitus.
1995
老年糖尿病患者のQOL (Quality of life) を評価する目的で, 外来通院中の60歳以上の老年糖尿病患者452例を対象に, 家庭訪問によりQOLに関する面接アンケート調査を行った. 糖尿病の負担感に関して, 症状負担度 (8問), 生活上負担度 (8問), 食事療法負担度 (7問), 治療負担度 (5問),満足度 (4問), 不安度(5問)について質問し, 計37問の質問の得点を合計し, 糖尿病総合負担度スケールを作成した. 糖尿病総合負担度スケールの Cronbach のα係数は0.88で満足すべき信頼度であり, 内部相関も良好であった. 糖尿病総合負担度スケールは老年者のQOLの一つの指標であるフィラデルフィア老年病センター (PGC) モラールスケールと有意 (r=-0.48, p<0.001) の相関を示し, 負担度が増えるほどQOLは低下すると考えられた. 糖尿病総合負担度スケールは老年糖尿病患者のQOL評価に有用であると思われた.
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