A study for TUNEL assay as a method of detecting apoptotic cells.

1997 
最近, TdT-mediated digoxygenin (biotin)-dUTP nick end labeling (TUNEL) 法でアポトーシス細胞を同定した研究が数多く報告されるようになった. しかし, パラフィン包埋組織標本については感度や特異性の点で問題があり, その染色条件が十分に検討されているとはいえない. また, 細胞診標本への応用の報告は少ない. そこでわれわれはパラフィン包埋標本や細胞診標本についてのTUNEL法の染色条件の基礎的な検討を行った. 材料はアポトーシス細胞比率があらかじめわかっているHL-60細胞を用いた. また, 癌を含む種々の外科手術標本の染色も試みた. 染色試薬はApopTagTM (Oncor社) を用いた.TUNEL染色の結果は種々の条件 (固定・プロティナーゼK (PK) 処理など) に大きく影響されることが明らかとなった.細胞診標本での良好な条件は, 3%緩衝ホルマリンで15分間前固定を行い,-20℃の95%エタノールで固定し (1晩-1週間), PK処理は行わずに, TdT濃度をキットのプロトコールの1.5倍とするものであった. また, パラフィン包埋組織についての良好な条件は, 10%ホルマリン水溶液1週間固定の場合, プロトコールどおりのPK処理を行い, TdT濃度をプロトコールの1.5倍にするものであった. また得られた最適条件で, 各種ヒト組織25検体のタッチスメアとパラフィン包埋切片の染色を試みた.いずれも陽性率は5%以下であり, 陽性細胞のほとんどは, 形態学的にもアポトーシスとして矛盾のないものであった.
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