Airway obstruction in three children with anterior mediastinal tumors during induction of anesthesia for emergency operations
1989
縦隔腫瘍は呼吸困難の増強によって緊急手術の対象となる. 中でも前縦隔腫瘍の場合麻酔導入によって気道閉塞は一層増強する. 今回, 小児の前縦隔腫瘍の緊急手術の麻酔導入時に, 重篤な換気不全に陥った3症例で計4回の麻酔を経験し, 名々体位変換, 気管支内挿管, 自発呼吸の出現, 胸骨正中切開+両側開胸によって換気不全を改善することができた.本症例並びに過去の報告例から, 縦隔腫瘍患者に対する麻酔管理上のアプローチ法を纏め, 併せて麻酔管理のポイントを示した. 要約すると, (1) 術前の評価 (CTスキャン, 心エコーによる気管•気管支の狭窄程度, 心循環系への圧迫程度の評価), (2)麻酔導入時には体位変換, 気管支ファイバー•スコープ, 体外循環の準備をしておくこと, (3)循環抑制の強い麻酔薬は避けること, (4)筋弛緩薬を避け, 自発呼吸を維持すること, (5) パルス•オキシメター, 終末呼気炭酸ガスをモニターすることが安全かつ有用である.
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
2
References
2
Citations
NaN
KQI