A case of relapsing lung cancer with intractable airway obstruction after right pneumonectomy, treated with laser resection and temporary stenting, followed by radical carinal resection

症例は68歳，男性．15年前に右肺癌にて右肺下葉切除術の既往あり．前立腺癌の治療中，右中葉から上葉にかけて無気肺が進行し，右残存肺癌の診断により他院で右残存肺全摘術を受けた．術後9ヵ月ごろから咳・痰などの呼吸器症状が出現し，11ヵ月後に呼吸困難症状で入院した．胸部X線，CT，気管支鏡により，右主気管支断端部から気管内腔へ突出し気道閉塞する腫瘍を認め，肺癌再発と診断した．呼吸困難に対して硬性気管支鏡下に腫瘍のレーザー焼灼および機械的切除後，カバー付きメタリックステントを留置して中枢気道の開存を得た．気道狭窄解除後，局所麻酔下右審査胸腔鏡により胸腔内に再発のないことを確認した．気道ステント留置23日後に根治手術を行った．硬性気管支鏡下にメタリックステントを抜去し，右開胸で気管分岐部の気管・左主気管支管状切除し，端々吻合にて再建した．合併症なく経過し，現在まで再発なく経過中である．