Distribution of Type IV Collagen and Laminin during Wound Healing in Rats Periodontal Tissue.
1992
本研究は, 歯肉切除後の創傷治癒過程におけるIV型コラーゲンとラミニンの局在について検索した。実験動物は, ウィスター系ラットを用い, 口蓋側歯肉に実験的歯肉切除を行った。IV型コラーゲンおよびラミニンの観察は, 酵素抗体法により行った。正常歯周組織において, IV型コラーゲンおよびラミニンは, 内側基底板を除く基底膜に認められた。処置後2~4日では, ラミニンは再生する上皮先端付近の基底膜相当部には観察されず, IV型コラーゲンは, わずかではあるがラミニンより遅く観察された。処置後5~7日では, 内側基底板を除く基底膜に観察された。以上の結果から, 上皮の再生において上皮細胞の伸展・移動を誘導する役割を有するのではなく, 上皮の形態維持において重要な役割を有していることが示唆された。
Keywords:
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
0
References
2
Citations
NaN
KQI