A CLINICAL STUDY OF SIX CASES OF INTERNAL HERNIA

2004 
過去20年間で経験した内ヘルニア6例を,臨床的に検討したので報告する.内訳は傍十二指腸ヘルニア3例,小腸間膜裂孔ヘルニア,盲腸後窩ヘルニア, S状結腸間膜ヘルニアが各1例であった.年齢は18歳から79歳(平均58.0歳)で,男性4例および女性2例であった.イレウス症状は3例で認めた.一方,傍十二指腸ヘルニア3例ではイレウス症状はなく,いずれも結腸癌の開腹時に初めて内ヘルニアと診断された.全例で内ヘルニアの術前診断はできなかったが, CT検査を術前に施行した5例では内ヘルニアを示唆する所見が描出されていた.手術は脱出した腸管を全例で整復し,壊死を認めた2例では腸管を切除した.ヘルニア嚢は2例で閉鎖, 1例で開放し,傍十二指腸ヘルニアの3例では結腸切除により消失した.予後はいずれも良好であった.内ヘルニアの術前診断は困難とされているが,本疾患を念頭に置いてCT検査などの画像診断を行う必要がある.
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