A CASE OF RESECTION OF BARRETTS ULCER THAT HAD CAUSED COMPLETE OCCLUSION OF THE ESOPHAGUS

2010 
Barrett潰瘍は,食道腺癌の前癌病変として知られるBarrett食道の24%にみられるとされている.今回われわれは逆流性食道炎経過中に完全閉塞をきたし切除したBarrett潰瘍の1例を経験したので報告する.症例は82歳,女性.主訴は食思不振と嘔吐.平成20年10月頃より嘔吐を繰り返すため11月当院を受診した.上部消化管造影で下部食道に閉塞性病変を認め,造影剤の肛門側への流出は全く認めなかった.上部消化管内視鏡検査にて門歯列より30cmに全周性のびらん・狭窄を認めた.胸部CTでは下部食道に全周性の壁肥厚を認め,MRI拡散強調像では高信号を示さなかった.閉塞部はガイドワイヤーが通過せず,拡張術やステント留置が困難であり,悪性疾患の否定ができないため,右開胸開腹胸部食道切除術を施行した.病理組織像では狭窄部に一致して潰瘍形成が認められ,粘膜表面は炎症細胞浸潤を伴う肉芽層に覆われていた.また閉塞部位の肛門側粘膜表面はspecialized columnar epitheliumに覆われていた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    7
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []