A Clinical Study of Therapeutic Method for Pyogenic Liver Abscesses.

1995 
化膿性肝膿瘍の治療法とその成績にっき, 膿瘍の形態別, 単発多発別に検討した.また最近導入している経カテーテル的肝動脈内抗生剤注入療法の適応と成績につき検討した.過去10年間に経験した肝膿瘍50例, 57回の治療を対象に, 単発多発および単房多房に分類し治療成績を検討した.単発単房性膿瘍には経皮経肝的穿刺ドレナージがきわめて有効であった.しかし多発または多房性膿瘍では穿刺ドレナージのみでは治療に難渋し遷延する症例が多く, 肝動脈内抗生剤注入療法などの追加療法を要した.肝動脈内抗生剤注入療法を12例16回施行した.大腿動脈よりカテーテルを挿入, 肝動脈に留置し抗生剤を注入し, 15回には明らかな改善を認めその有用性が確認されたが, 1回には無効であった.肝膿瘍の治療においてはその病態, 形態, 数に応じて穿刺ドレナージ, 動注療法, 胆道ドレナージなどを効率的に選択併用することが重要と考えられた.
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