Odor Sensing Based on the Color Changes of pH Indicator/Polyvinylpyrrolidone Films

2005 
6種類のpH指示薬(メチルオレンジ,メチルレッド,チモールブルー,フェノールレッド,フェノールフタレイン,アリザリンイエロー)を含んだそれぞれのポリビニルピロリドン膜を,メタノールや柑橘類のにおい成分にさらすとpH指示薬の色変化が観察された.スキャナーを用いて高分子膜のカラー画像を取得し,得られた画像の色情報を赤,青,緑の3成分に分けた.それぞれの成分のグレーレベルの変化量を図式化すると,それぞれのにおい成分に対して特徴的な図式が得られた.特にアリザリンイエロー含有ポリビニルピロリドン膜に対して酢酸リナリルやリナロールが大きく色変化させることが分かった.そのアリザリンイエロー含有高分子膜をクラッド部に製膜した金反射鏡付き光ファイバーをセンシング素子として用いた.光源として白色ハロゲンランプを用い,酢酸リナリルガスにさらしたとき,反射光の信号強度の減少が635 nmで観測された.固定化高分子膜の膜厚が9.00 μmの光ファイバーを測定に用いると反射光量の減少が顕著に現れた.応答変化は約20分で定常に達した.
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