A CASE OF INTESTINAL OBSTRUCTION DUE TO INGESTION OF MULTIPLE MAGNETS

2005 
症例は1歳8カ月の女児.突然の咳漱と啼泣のため近医を受診し,腹部単純撮影にて8個の磁気治療器(商品名:ピップェレキバン®)を認め,誤飲の診断で入院した.全身状態良好のため退院し,誤飲後11日に当科を初診した.当科外来通院中に磁気治療器の移動がなく手術を予定したが,症状がなかったため家族の理解が得られず,以後外来通院も途絶えた.誤飲4カ月後に腸閉塞を発症し,依然排泄されない磁気治療器が原因と考えて緊急手術を施行した.磁気治療器により形成された小腸小腸瘻と腸間膜の間隙に小腸ループが嵌入して絞扼されていた.瘻管切除異物摘出・腸閉塞解除術を施行し,術後経過は良好であった.複数個の磁気治療器誤飲では,数日で腸閉塞や穿孔,内瘻形成などの合併症を生じることがある.経過観察中に磁気治療器の腸管内移動が止まった場合は自然排泄に固執せず,無症状であっても2, 3日以内に摘出術を行うべきである.
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