女性化乳房を呈し血清hCG-β異常高値を示した壁外発育型進行胃癌の1 例
2010
血清hCG-βが著明高値であった進行胃癌の1 例を報告する。症例は51 歳,男性。腹部腫瘤と乳房腫瘤を主訴に来院し,CT 検査で壁外性発育形態を示す内部壊死を伴う巨大な胃腫瘍と多発性肝腫瘍を,上部消化管内視鏡で前庭部大弯にBorrmann 2 型腫瘍を認め,生検で低分化腺癌であった。血清hCG-β著明高値(21,551.6 mIU/mL)および肝生検で胃癌組織と酷似したhCG 染色陽性低分化腺癌を確認し,hCG 産生進行胃癌と診断し化学療法を施行したが,診断約8 か月後に死亡した。女性化乳房と血清hCG-β高値を有す症例にはhCG 産生胃癌を鑑別診断として考慮すべきである。
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