Interaction between rat hepatocytes and oligosaccharide-containing polystyrene derivatives.
1985
オリゴ糖を側鎖にもつポリスチレン型単独重合体を塗布した培養皿の上でラット肝細胞の接着実験を行い, 重合体中の糖鎖が生物認識信号としての機能を発現することと, 重合体がハイブリッド型生医学材料としての優れた特性をもつことを明らかにした。グルコース, マルトース, ラクトース, 及びマルトトリオースから出発して重合体を合成し, その希薄溶液をガラス及びポリスチレン製培養皿に静重して重合体を吸着させることによって, 重合体を塗布した培養皿を調製した, ラクトースを側鎖にもつ重合体 (PVLA) は, 血清の有無にかがわらず, 肝細胞の接着能を飛躍的に向上させることと, この効果が10-4mg mlの臨界濃度以上の溶液を用いることによって特異的に発現することを見いだした. 肝細胞がPVLAのD-ガラクトース糖鎖末端を認識し, 結合することにより接着機能が発現するものと考えた.
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